虹のように 消えてしまうあの人を
この手で触れたいと思った
探した 探した 何度も
暗がりから 声がする様なめまいが
誘うたびにためらいながら
進んだ 進んだ ここまで
あなたはずるい人だねって もしも
あの日に 云えたなら
こんなにも 甘い夢は 見ずにいたよ
きっと 失うものは変わらなくても
欲しいものを 欲しいと 云えないのが嘘なら
ぜんぶ夢でもいい ただ 近づきたい
気が付けば 足もとは 行き止まりで
ただ 立ち尽くしてた 空
明け方には 届きそうな気がしていた
横顔 少し 困りながら
微笑む 微笑む 今でも
祈るように 重ねた温もり 解くために
この手を離すほかに
何が 一体 選べただろうか
窓に 綺麗な 色ばかり集めた 刹那の憧れは
選ばれた記憶にだけ 留めておくよ
やっと これであなたは自由になった
悲しむべき事は 出会ったあの日 じゃなく
続きを信じてた 物語のFin
振り向けば そこには もう 何もなくて
焼きつく程 見てた 空
渡りかけた虹が残した涙 浴びて
どこまでゆけるだろう
ここから 背を向けて 歩いても
まだ そこに ある気がして
また 探してしまう 空
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